NZ移住ガイド

日本で服用している薬をNZでも継続する際にやるべきこと

こんにちは、とのっちょです。

皆さんは日常的に服用している薬や、いざというときのために確保している薬はありますか?この手の薬には以下のようなものがあると思います。

  • 経口避妊薬やインスリン、痛み止めなどの生活に密接に関わっているもの
  • エピペンやアンチヒスタミンなどのいざというときに緊急で利用しなくてはならないもの
  • 持病があるために継続的な服用が必要なもの

これらの薬、ニュージーランドでどのように入手するかはご存知ですか?

今回の記事は日本で使用していた薬をニュージーランドで入手可能かを調べる方法についてです。

この記事は医療的なアドバイスを提供するものではなく、日本で使用していた薬をNZでも継続するために私がやった体験を書いたものになります。

具体的な医療の内容については必ず医療機関に相談してください。

ビザを取得するにあたって持病が審査に影響する場合がありますので、持病がある場合は認定移民アドバイザーに事前に相談することをおすすめします。

日本から出国する前にやっておくべきこと

まずは、日本から出国する前にやっておくべきことを書きます。

日本で服用している薬をニュージーランドでも継続する上で気をつけるべきことは、現地で薬をなかなか手に入れることができずに手持ちの薬が尽きてしまうことです。

次に気をつけるべきことは、入国時に薬の持ち込みでトラブルになることです。

これらを避けるべく我が家でやったことをまずは書いていきます。

日本で法律上限の処方を受ける

日本では、薬は例えば一週間分といった単位で処方されることが多いと思うのですが、海外に来て同様の薬を継続するにあたり、考えなくてはならないことは、現地で薬が手に入るまで手持ちの薬を切らさないことです。

NZの医療はお世辞にもスムーズとは言い難く、予約を取るにしても何週間も先になるということもありえます。

プライベートセクションであればスムーズに医療を受けることも可能かもしれませんが、それでも必ず何日以内に受けられるというわけでもありません。

そこで、医療機関で処方を受けるときに、海外に行くので最大限の薬を受け取っていきたい、と言う必要があります。

処方可能な最大の量は法律によって定められているようです。海外に渡航すると言う事情などをきちんと話した上でお医者さんと相談してください。

英文の紹介状を書いてもらう

NZに薬を持ち込む際に申告が必要になる場合があります。特に大量の薬を持ち込む際になんでこんなに持ち込むのかと言われる可能性があります。

そのための説明資料として、医療機関に英文で紹介状を書いてもらうことをおすすめします。

英文の紹介状は有料になることが多いと思いますが、最悪の事態としてはうまく説明できなくて薬が没収されるなどを考えるならできるだけ安全に行けるようにしてください。

この紹介状は今後現地の医療機関にかかる際にも使用することになるので大事に保管してください。

申告の必要があるものを隠して入国することは重い罪になり、もしバレてしまうと国外追放もありえますから、必ず正直に申告しましょう。

申告するべきか迷ったら申告することをおすすめします。

現地で入手可能かを事前に調べる

日本で処方されているからと行って、例えば以下に示すように実は現地では手に入らないものもあります。

  • そもそも現地で売られていない、何なら誰も知らないくらいマイナー
  • 薬の成分が規制対象であるために現地に輸入できない

このあたりを調査するには以下の方法があります。

  • 検索サイトで探す
  • 製造元に問い合わせる

いわゆる病院で処方される薬は基本的には現地でも入手可能ですが、稀に成分が規制対象のために入手できないものもあるようです。

また、入手は不可能ではないものの、日本では市販薬なのに現地では処方箋がいるものや、日本では割と簡単に処方されるけど、その薬に対する規制が厳しくて一般的な医療機関では手に入らないもの、などもあるようです。

そこで以下の手順で現地で入手可能化を予め調べることをおすすめします。

  • その薬のINN(International Nonproprietary Name)を調べる
  • INNを利用してその薬の情報を確認する

INNを利用した確認方法ですが、NZの場合はPHARMACという組織が薬の管理をしています。この機関で検索をすることで調べることが可能です。

https://schedule.pharmac.govt.nz/ScheduleOnline.php

例えば日本ではアセトアミノフェンという薬はINNではParacetamolといいます。このParacetamolを利用して検索するわけです。

もしも入手できない薬の場合は、同等の薬を模索することも考える必要があります。

薬が入手可能かどうかについての事前調査は本当に重要なので、医療機関にも合わせて確認することもおすすめします。

NZの医療機関の注意点

先程も書いたのですが、NZの医療機関はお世辞にもスムーズとは言えません。GPですら予約は1週間待つことも珍しくありません。

薬を継続するために病院には可能な限り早めに行きましょう。

もしも英語に自身がない場合は医療通訳を依頼することも可能です。「I want a Japanese interpreter」というと、通訳を手配してくれます。

保険が聞くようであればプライベートセクションの病院に行くことも検討してください。

私は医療に関しては今でも通訳を依頼しています。これはダブルチェックの意味も含めています。

また、通訳を呼ぶ際のコストについては不安がある場合は確認してください。

医者との相談

医者にあったら、まず今この薬を使用している、これをNZでも継続する必要があるので、処方してほしい、と紹介状を見せつつ話をするといいでしょう。

このときに、例えば「その薬は高い、別のに変えればもっと安いがどうするか」と聞かれる場合があります。

我が家はその際に高くても変えない方を選びました。

というのも以下のことを考えたからです。

  • 合わない薬を飲んだ場合に発作が出るのが怖いし危険
  • 合う薬を見つけるまで発作を出しながら延々と安い薬を試すのは負荷が高すぎる
  • 今飲んでいる薬が一番安心できる

医者も結構食い下がってきたのですが、継続するのであればその意思をしっかりと表明しましょう。

一つの病気に対して複数の薬が作られている場合がありますが、結局体質的に合う合わない、症状に対して合う合わないというのがどうしてもあるので、もし他の薬を試すにしても、自己責任でやるようにしましょう。

NZの病院が進めるままに薬を変えて万が一症状が悪化しても病院は責任を追ってはくれません。むしろ「合う薬が見つかるまで色々試すべき」くらいのことを言ってきます。

まとめ

日本で服用している薬をNZで継続する上での注意点を書いてみましたがいかがでしたか?

基本的な方針としては日本で可能な限りたくさん薬を確保し、紹介状を英文で書いてもらってから入国、医療機関で処方を相談、と言う感じになります。

最初にも書きましたが、最も避けるべきは薬を切らして継続できなくなることなので、このポイントについてはできるだけ早く動かれることをおすすめします。

ABOUT ME
tonoccho
50代を目前にした父親であり夫でありプログラマーです。2014年からニュージーランドに在住、ニュージーランドでの暮らしや趣味としてのDIY、写真、家庭菜園、そして仕事でもある技術系の話題を発信しています。