Dabvinci ResolveをPopOS+AMD GPUの環境でセットアップした備忘録

Davinci ResolveはLINUXにも対応しており、かつ無償版のある動画編集ソフトです。
今回は、私が利用しているPop! OS+AMD GPU環境でDavinci Resolveをセットアップしたときのトラブル対応について書いていきます。
私はバージョン19をセットアップしたのですが、バージョン20がパブリックベータ状態です。私は正式リリースされたものが使いたかったので、19を利用することにしました。
セットアップをする上での落とし穴
落とし穴は以下の3つがありました。
- 必要なパッケージがなくてセットアップが中断
これについてはセットアップのときに何が足りないかを表示してくれるので、aptでインストールすればOKでした - AMDのGPUだと起動しない
- デジカメで撮影したMP4を正常に読み込まない
上記の2つ目と3つ目について説明します。
AMD GPUはROCmが必要でした
NVIDIAのGPUだとLINUXは何かとスムーズみたいなんですが、私はAMDのGPUを使っているのでなにかにつけて苦労します。
こちらでROCmとドライバーを入れることでDavinci Resolveが起動するようになりました。
https://rocm.docs.amd.com/projects/install-on-linux/en/latest/install/quick-start.html
利用時の落とし穴
使うときにもいくつか落とし穴がありました。まずは動画を読み込むことができない、という点と、次に、レンダリング時に指定できるコーデックが少ないというものです。
デジカメで撮影した動画を正常に読み込めない
おそらくLINUXでは対応しない形式の動画のようでした。ffmpegを利用して動画の形式を変換することで、正常に読み込むことができました。
こちらの記事を参考にして動画の形式を変換してから読み込むことで正常に読み込むことができました。
レンダリングにH.264を指定できない
レンダリングというのは作成した動画を出力する作業なんですけど、多くのサイトやAIではH.264を指定すると言っていたのですが、無料版ではできないようです。有料版ではできるようです。
なので、一旦適当なフォーマットでレンダリングしてからShotcutを利用して形式を変えるなどする必要があるようです。