NZ生活

国際結婚と国籍の話

こんにちは、とのっちょです。

NZに住んでいると、現地の人と結婚される方とお会いする機会が結構あります。

ところで、これわかりますか?

生まれた子供の国籍は日本?それともNZ?

今回は国籍の話を書いていこうと思います。

生まれた子供の国籍はどこ?

NZで子供を生んだとき、その子供には果たしてNZの国籍はあるのでしょうか?

2006年1月1日以降に子供が生まれた場合、どちらか一方の親に市民権がある場合、または永住権がある場合に、国籍が付与されるようです。このルールは日本も同じです。

つまり、NZで日本人と現地の人が結婚して子供が生まれたとき、その子供は、日本とNZの国籍両方を持っている、ということになります。

生まれた子供の国籍が親の国籍に基づいて決まることを血統主義といいます。アメリカなどは出生地主義を採っているのでアメリカで生まれた子供にはアメリカの国籍が与えられます。

つまり、日本人とNZ人のカップルの子供がアメリカで生まれた場合、その子供には日本、NZ、アメリカの国籍が与えられることになります。

 

NZは多重国籍がOK、日本はダメ

最初に大事なことなので書いておきますが、NZは二重国籍、多重国籍がOKな国です。ほしければ多重国籍がOKな国の国籍を集めても構いません。

一方で日本は日本国籍以外の国籍を持つことを認めていません。

国籍法の定めによって、日本では以下の条件で国籍を選択しなくてはならないことになっています。

  • 18歳までに日本以外の国籍を持った人は20歳に達するまでに選択
  • 18歳になってから日本以外の国籍を持った人はそこから2年以内に選択

つまり、生まれたお子さんは20歳までにNZか日本、いずれかの国籍を選択する必要があります。

日本国籍を選択したときのNZの国籍離脱は、日本の法律上は罰則なしの努力義務になっているため、たまに「やらなくていい」であるとか「事実上日本は多重国籍を認めている」という人がいますがそういうことではないので注意してください。

NZの国籍離脱や復帰は可能?

仮に生まれたお子さんの日本国籍を保持したい場合、以下の疑問が出てくると思います。

  • どうやってNZの国籍離脱をするの?
  • 国籍離脱をしたあとNZに滞在できるの?
  • やっぱりNZの国籍を取り戻したいけどできるの?

こちらによると、日本の国籍を選択したので、NZから国籍離脱をしたい、というのは可能なようです。ただ場合によってはNZから出国しなくてはならない可能性があります。そのため、国籍離脱後もNZに在住を希望する場合は、イミグレーションにまず問い合わせましょう。

ただ、具体的に国籍離脱となると結構面倒くさそうです。

特に、料金が$400ほどかかるという点も見逃せません、結構高いですね。

最後に「もう一度NZ国民に戻りたい」という場合は改めて市民権の申請をするようです。

お子さんが国籍復帰する文には割とかんたんなように見えますが、将来的な可能性も踏まえて確認をした上で言ったほうがいいかもしれません。

日本の国籍離脱や復帰は?

一方で日本の国籍離脱を決めた場合です。

こちらは書面を作成して提出する必要があります。ちなみに、戸籍謄本が必要なので、海外在住者はここ面倒くさいですね。日本の役所との間で郵送でやり取りをする必要があります。

国籍再取得については18歳までなら申請可能なようです。

18歳を超えたあとだと、帰化申請という形になるようです。

こちらの記事によれば、特別帰化、という形になるので、緩和された条件下で国籍復帰ができるようです。ただ、審査は長い期間がかかるので、その点注意が必要みたいですね。

概要を改めて

そういうわけでここまで調べたことをざっとまとめると以下のようになります。

  • 日本人とNZ人のカップルの間に生まれた子供には両方の国の国籍があります
  • 生まれた場所によってはその国の国籍も持つことになります
  • NZは多重国籍を認めていますが日本は認めていません
  • そのため生まれた子供は日本の国籍法に基づいて20歳になったときにどちらかの国の国籍を選ぶ必要があります
  • NZの国籍を選ぶ場合は日本の国籍を離脱します
  • 日本の国籍を選ぶ場合はNZの国籍を離脱します
  • NZの国籍を再取得する場合も日本の国籍を再取得する場合も所定の手続きを踏む必要があります
  • 日本の国籍離脱は努力目標でありやらないからと言って罰則もありませんが、だからといってやらなくていいものではありません。多重国籍を放置したままにした場合にど模様なデメリットがあるかはここでは調べていません。