New ZealandにはPink Shirt Dayという日があります。これはいじめ防止のためにみんなでピンク色の服をきましょう、と言うコンセプトの日で、Pink Shirt Dayのウェブサイトもあります。
ですが、Pink Shirt Dayがなんで始まったのか、どうしてピンク色の服を着るのか、というのを知らず、とにかくこういう日だからピンク色の服を着る、くらいでやっているのだとしたらちょっともったいないですよね?
そういうわけで今回はPink Shirt Dayについて説明していきます。
ちなみにこういったイベントがNew Zealandの学校は結構あり、割と直前になってからピンクのシャツどうしたっけ!?となることもありますので、予めこういったものは揃えておいたほうがいいかもしれません。
とはいえピンクのシャツを着ないからなにか問題があるわけでもないので、そこまで頑張る必要もありません。
Pink Shirt Dayって何?
Pink Shirt Dayというのは、多様性を尊重し、寛容性や受容性を啓発することで、いじめを防止しよう、という日です。
Pink Shirt Dayは決まった日に行うのではなく、毎年5月の第3金曜日に開催されます。2025年のPink Shirt Dayは5月16日に開催されましたが、2026年は5月15日に開催されます。
性自認、性嗜好、年齢、障害、信仰、文化的な背景などを尊重し、価値あるものと人々が受け入れることでいじめは防止される、と言う考えのもとに行われています。
New Zealandには2009年頃に伝わり、Mental Health Foundation of New Zealand (MHFNZ)と言う組織によって2012年から行われています。
Pink Shirt Dayは実はNew Zealandだけではなく、国際的なイベントとなっています。Daffodil dayと同じようにカナダで2007年に始まったようです。
この記事を書いていて知ったのですが日本にもピンクシャツデーの公式サイトがありました
Pink Shirt Dayの歴史
それでは、Pink Shirt Dayがどういった経緯で始まったのか、なんでピンクの服を着るのか、ということを先ほど紹介したWebサイトから抜粋して説明していきます。
Pink Shurt Dayを始めたのは、同性愛嫌悪を発端とするいじめでした。
転校生がピンク色のシャツを来ていたことによっていじめを受け、それに対して、二人の生徒が立ち上がった、というのが発端でそれが2007年のことでした。
この立ち上がった二人の学生は、デイビッド・シェパード、トラヴィス・プライスと言う名前で、このいじめに対抗するためにピンクのシャツを50枚購入、学内の賛同する生徒に配ってみんなで着たようです。
わりとこの50枚と言う数字が有名なようですが、どうも実際は75枚だったようです。枚数はこの場合それほど問題じゃありませんけど。
このことをきっかけに学校全体でピンクのシャツを着る運動に発展していき、いじめに立ち向かう日の象徴となり世界中に広まっていきました。
このあたりの話は実は日本語でもYoutubeにアップロードされていたのでぜひ見てみてください。
割とあるあるなんですけど、こういう運動は、その問題の発端となったことをみんなでやる、というのをよく見ます。
Pink Shirt Dayにまつわるイベント
Pink Shirt Dayになにか特別なイベントがあるか、というとなにか大々的にやる、というのは少なくともNew Zealandには無いようです。
どちらかというと、いいタイミングだからいじめの問題をみんなで考えましょう、と言う感じの啓蒙の日になっていると考えたほうが良さそうです。
ただ、学校や職場ではPink Shirt Dayなのでみんなでピンク色の服を着て登校や出勤をする、と言うイベントはあります。
我が家は毎年前日に思い出して大騒ぎになるので、ピンク色のシャツは常に一枚もっておくほうがいいかもしれません。前日の夕方に言われてももうお店はしまっている、なんて言うことはザラにあります。
まとめ
そういうわけでいじめ防止の啓蒙としてのPink Shurt Dayを紹介しました。
これでPink Shirt Dayが単にピンク色の服を着る日からピンクの服を着る意味合いというのがわかっている状態で迎えたほうが色々と深く体験できると思います。
この記事は2025年5月19日に公開されます、つまり次のPink Shirt Dayまでもう一年もありませんから、今のうちに予習しておくといいでしょう。