NZでキャッシュで買うときの謎ルール、ラウンディングを乗りこなして最大4セント得しよう
みなさんこんにちは。
突然ですがニュージーランドでのお買い物、支払いは現金ですか?それともカードですか?
ニュージーランドではPay Waveという日本で言うところのデビッドカードがどこでも利用可能なため、現金で支払う機会はかなり少ないんですが、実は現金で支払うと毎回最大で4セント得することができるって知ってましたか?
一円を笑うものは一円に泣く、事実私は中学校の時帰り道で少年ジャンプを買おうとしたら手持ちのお金が1円足りなくて買えなかったことがあります。
その直後に巡回中の怖い方から数えてダントツ一位の体育教師に「お前道草食ってないだろうな」と言われましたがこのおかげで事なきを得ました、平成ですね。
そんなわけで今回はラウンディングというルールについて説明しようと思います。
ニュージーランドで流通している貨幣の歴史
まずはニュージーランドで現在流通しているお金についてお話します。
Reserve Bank of New ZealandのBanknotes and coinsによると紙幣は5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルの五種類、硬貨は10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルの五種類となっています。
まずはさらっとNZのお金の歴史を俯瞰しつつどういう経緯で今の状態になったのかを説明します。
1790年からNZでは商売が行われており、当時は物々交換やいろいろな国のお金が使われていました。
1840年に初期のお金が発行されており、当時の単位はポンドでした。
この年はワイタンギ条約が締結されてNZがイギリスの植民地になった年です。
1857年になると、商取引用のトークンというのが用いられるようになったそうです。物理的な仮想通貨みたいなものでしょうかね。
1897年になるとイギリスの貨幣が公的な貨幣と認められたのでトークンは廃止になりました。
1910年になると、銀行が独自の紙幣を発行するようになりました。
そして1933年に初めてNZ独自の貨幣が作られるようになりました。このときからNZは独自の貨幣経済を開始することになります。ただ、コインの価値がよくわかりません。こんな感じです。
- Half crown coin
- Six pence coin
- Three pence coin
- One shilling coin
- One florin coin
- 1935 Waitangi coin
うん、これで買い物しろと言われてもできない自信がある。
1934年に初めての中央銀行紙幣が発行されます。これは1ポンド、5ポンド、10シリング、50ポンド、と相変わらずシリングという単位が出てきます。
1940年に第二期の紙幣が発行されます。このときも1ポンド、5ポンド、10ポンド、10シリング、50ポンドで10ポンド札が登場しました。
1967年にとうとうポンド、シリング、そしてペンスがドルとセントに置き換えられます。思ったより最近ですね。そしてこのときは貨幣は以下のものがありました。
- 1セント
- 2セント
- 5セント
- 10セント
- 20セント
- 50セント
このような通貨をデシマルカレンシーといい、これまでの通貨をインペリアルカレンシーと言うそうです。
同年1967年に第三期の紙幣が登場します。このときの紙幣は、1,2,5,10,20,100ドルの6種類でした。
1981年に第四期紙幣の発行でこの時に新たに50ドル紙幣が登場しました。
1989年から1991年にかけて、私がおっかない体育教師にドチャクソ怒られないですんでホッとしていた頃に立て続けに以下に示す変更が発生しました。
- 1989年に1,2セントコインの廃止
- 1990年に20セントコインのデザイン変更
- 1991年に1,2ドルコインが開始され、1,2ドル紙幣が廃止に
だいぶ複雑になってきたので一旦整理すると、この時点でNZの通貨、紙幣は以下のようになります。
- 5, 10, 20, 50セント、及び1,2ドル硬貨
- 5, 10, 20, 50, 100ドル紙幣
1991年に初の全紙幣リニューアルとなりました。この時に紙幣が初めて「ニュージーランドならではのデザイン」になりました。
この時に今我々が利用している5,10,20,50,100ドルの紙幣となりました。紙幣はこのあと1999年にポリマーで作成されて頑丈になり、透明な窓がついてより偽装が困難になりました。この紙幣が今でも利用されています。
そして2006年に5セントコインが廃止されました。これは経済発展に伴って5セントコインの価値がほとんどなくなったからのようです。
2015年に第7期の紙幣が発行され、よりハイテクなものとなりました。
ちなみに、20ドル紙幣はエリザベス女王の肖像画になっており、5,6期の紙幣と7期の紙幣では女王の肖像画も年齢を重ねていることがわかります。
長々と書いたんですけど、このエントリーで重要なのはかつてニュージーランドにあった1,2,5セントコインは今はもうないということです。
この辺の歴史はTimeline of Aotearoa New Zealand’s banknotes and coinsに画像つきで解説されているので是非ご覧になってください。
支払いは10セント単位でなくてはならないが、価格は10セント単位ではない
そんなわけで現在のニュージーランド通貨で支払うには10セント単位でなくてはなりません。
ですがお店でお買い物をしていると価格は必ずしも10セント単位ではなく、逆に$xx.99みたいな値付けの商品が結構あります。
これを現金で支払おうとした場合に一体どうやればいいのでしょうか?
ここで登場するのがラウンディングルールです。
ラウンディングルールとは?
お店でのお買い物を現金で支払う場合に現在流通している貨幣の最小単位である10セント単位に調整する必要があり、その際に適用されるルールをラウンディングといいます。
しかし、これは必ずしも四捨五入というルールではないようで、discover New ZealandのA Guide to New Zealand Currencyという記事によると、The Reserve Bank believes most retailers are adopting the Swedish Rounding System.とあるので、ニュージーランドでは基本的にSwedish Rounding Systemを採用していると考えて良さそうです。
実際にどういうルールかというと、twinklのRounding New Zealand Money Challengeに解説がありました。
- 1セントの位が1~4の場合は切り捨て
- 1セントの位が6~9の場合は切り上げ
- 1セントの位が5の場合はお店次第(基本切り上げのようです)
1セントの位が5の場合はお店によって切り上げたり切り下げたりを決めていいのですが、切り上げるお店がほとんどのようなので、実質的には四捨五入と考えて良いということになります。
このルールは商品ごとにではなく最終的な合計金額に対して適用されます。
カードで支払う場合はこのルールは適用されずその価格のままに支払われます。
1セントの単位が1~4の場合は現金のほうが実はお得
ラウンディングルールを見ればわかるように、実は価格が切り下げになる場合があるので、その時は現金で支払ったほうが最大4セントお得になるということがわかりましたか?
逆に1セントの位が5~9の場合は現金で支払うと最大5セント損することになるのでカードで買うほうがいいでしょう。
頑張って価格を計算しながら買い物をして1セントの位が4以下になるように調節して現金払いを徹底するなどしてもいいかもしれませんが、相当に高度な暗算力が必要になることは言うまでもありません。
ですが、買い物を何回もやっていくと結構何ドルかは変わってくるのでとにかく少しでも節約したい場合は有効活用してもいいと思います。